文建協とは・・・

「公益財団法人文化財建造物保存技術協会」と言う、長い名前の略で、読んで字の如く…?国宝や重要文化財に指定された建造物の、保存修理を行う際の設計監理業務を専門とする技術者の団体です。

保存修理が必要となった大本山善導寺様からの依頼を受けて、修理方針・修理計画・概算設計を行い、久留米市教育委員会、福岡県教育委員会、文化庁建造物課の指導のもと、基本設計書を作成しました。

平成1510月事業の着手と同時に東坂・江見の二人の技術者と事務員が派遣され、善導寺修理委員会の指導のもと、実施設計を行い、これから第一期の釜屋、中蔵、大庫裏の仮設・解体及び共通仮設工事が始まります。

工事が始まると、善導寺の史的調査(文献、古文書、聞き取り調査等)、建物の解体に伴う諸調査(破損、仕様、部材、痕跡、類例建物調査等)を行います。

江戸時代から数百年の歳月埃をかぶり、すすけ、修理や改造を受けてきた建物の、柱の1本1本、板の一枚一枚に至るまで、丁寧に掃除して釘を一本一本抜きながら取り解き、調査をして行きます。そうすると、江戸時代に建築されてから今日に至るまでの、修理や改造の歴史が見えてきます。建物の歴史だけではありません、建物を建てた大工・左官・建具屋さんその他多くの職人さんの性格や、建設にかかわった多くの寺院関係者、壇信徒の方々、役人さんの想いまで読み取ることができるのです。

こうして解体に伴う諸調査が完了すると、これらの建物をどんな形で将来に託すかを決めなくてはなりません。建立当初の姿に復原するのか、もっとも善導寺が栄えたときの姿に復現するのか、復現せずに現状のままとするなど多くの選択肢の中から、最も大切にされ、活用される建物として将来に託さなければなりません。

全ての建物が修復を終えるのに、これから10年掛かります。平成24年まで長い付き合いとなり、その間多くのご不自由とご迷惑をお掛けすることと思いますが、職員一同誠心誠意、善導寺様の為に頑張りますので、よろしくお願いいたします。

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庫裏南側より

庫裏平面図

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