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●大工さんの仕事は、1本1本丁寧に釘を抜き、1枚1枚慎重に床板や柱を取り外すこと。そして、その柱などには全て、場所や用途を示すナンバーを書き込みます。文化財の修復に慣れた職人さんを県外から呼んでいます。 床を剥がす事によって、それより一代前の姿が甦ってきます。職人さん達も先達のすごさに鳥肌が立つ事もあるようです。(H16.2.1記) |
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壁が外されました |
釜があった場所
(旧常在室下) |
レンガがきれいに
積み上げられています |
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元流し場下 |
石や柱1本1本に細かく名前を書いています |
足場最上階より |
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足場は屋根の上まで |
敷地内の生活道路も
通行止め |
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●約100年前の床
釜屋の工事が進んでおります。工事関係者の休憩中や、文建協の方と一緒に進行状況を見学。
だんだんと昔の釜屋があらわになってきました。現在は約100年前、明治時代に釜屋を改装した時の状態だそうです。これからさらに100年前に、つまり200〜250年前のこの釜屋が出来たときの状態をチェックするそうです。
工事が始まるまで使っていた井戸水。井戸水とは知っていましたが、ポンプで汲みあげて、普通に蛇口をひねれば出てくるので、どこにその井戸があるのかはわかりませんでした。しかし、床の下からでてきました。
随分改修の跡が残っているようですが、「当時の専属の宮大工さんは、丁寧な仕事をしている」とおっしゃってました。
我々善導寺職員は、「へぇ〜、すげぇ〜、ほぉ〜」と歴史の凄さをまのあたりにします。 |
今まで見えなかった
床や柱があらわに。 |

床下
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釜が出ました。これが3つあったそうです |

昭和47年
善導寺駅時刻表 |
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●釜屋・渡り廊下工事着工(H16.1.15〜)
とうとう始まりました。毎日朝早くから工事関係の方々が出入りをし、トラックやなぐりの音が響いています。
新庫裏と事務所をつなぐ渡り廊下も途中で方向を変え、直線で通れなくなりました。また、電気配線、電話線、インターネットのケーブルもその渡り廊下を通していた為、FAX・NET等繋がらない状況が続き、事務処理にも少し影響が出ました。しかし、工事の方々の素早い対応で、現在は不便はありません。 |

釜屋着工 |

流し台も撤去 |

真っ黒 |

新渡り廊下 |

工事看板 |
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●重要文化財 善導寺保存修理(第1期仮設・解体)工事 安全祈願法要
平成16年1月13日、善導寺顧問会・協議員会・奉修委員会・福岡県、久留米市や善導寺校区の役員・文化財、大学の教授・工事関係者など、修復に携わる役員の方々の列席の下、本堂にて起工式(安全祈願法要)が執り行われた。
阿川台下は、「厄無く、安全に工事が進むことを、心から願います」とご挨拶された。
また、当山能登原執事長、設計監理の文建協九州支部・福岡支部長、施工の竹中工務店九州支店・垣田支店長もこれからの意気込みを挨拶された。
(善導寺日誌のページより転記) |
 棟札(むなふだ) |
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福岡支部長 |

垣田支店長 |
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●第二次平成大修築の工事がいよいよ始まります。その第一段階の釜屋の解体(取り解き)の為に平成16年1月6日、釜屋の片付け作業を本山職員で行いました。作業は丸一日がかりで、何十年も前のものであろう、家具や電化製品、普段使っている掃除用具や工具などを整理し、処分分別しました。昔も今も使い古した物を捨てきれないでいる現状のようです。これだけのスペースによくこんなに物が詰まっていたなとビックリです。中には、現在は執り行っていない法要で使っていた仏具なども出てきて、長くいる職員から、「昔はこれを使ってこんなことをしていた」と教わる場面もしばしば。そのことも忘れないように後世に伝えていかねばと思いながら、無事作業は終了しました。
●「釜屋」と書きましたが、釜が無いことを不思議に思うでしょう。聞く話によると、昔はこの場所は土間であり、大きな釜がいくつかあったそうです。名残りと言えば天井の竹や梁などがすすで真っ黒になっていることくらいでしょうか。
現在は、床を上げ板張りにし、流しや小部屋、倉庫などに利用しています。修築で元の姿(釜屋)に戻すのか、現在と同じような様子にするのか、はたまた別の使い方をするのかは今後の話し合いによって設計するそうです。楽しみの一つでもあります。 |
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現在流し台があります。
これも無くなるんだなぁ。 |
古い戸棚や、古い資料が沢山あったのに、空っぽになりました |
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昔の風呂〜 |
こんなに処分品が・・・ |
昭和50年頃のものと思われます。
現在とかなり違うまわりの雰囲気に
職員等は歴史を感じていました。 |
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