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国指定重要文化財 善導寺 大庫裏他六棟 保存修理工事



H16.6



中蔵 解体
 中蔵部分の野地板が解体され、垂木の解体にとりかかりました。
 6月だというのに雨も降らず、台風直前のフェーン現象の為、最高気温を記録した炎天下、時間をかけて1本1本丁寧に釘を抜き、垂木を外す。外に立ってるだけでフラフラになりそうなのに、大工さん達は汗びっしょりになりながら、頑張ってくれています。
 釜屋の時のように、クレーン車も入り、見事に礎石だけの状態になりました。
 その後、梅雨らしく雨が降り(しかし、今回は大雨!)、雨と雨の間をぬって足場が取り外されました。中庭(もうではないが・・・)から見る景色が随分とかわりました。

 中庭といえば、ひょうたん池に住む「白い大きな錦鯉(命名:松・体長約80p・数十歳)」・「赤白の錦鯉(25p・2歳)」・「赤白の金魚(約30cm)」が2匹の合計4匹が永眠・・・。ハッキリとした理由はわかりませんが、水質の変化によるものだろうということです(鯉ヘルペスではないようです)。工事の関係でどこかに仮住まいさせる計画をたてようとした時でしたので、非常に残念でなりません。御前様と執事長のお十念を頂き、内局の手で鎮西浄苑(境内墓地)に埋葬されました。寂しくなりました・・・。

 7月からはいよいよ「大庫裏(元寺務所)」の解体準備に入ります。大楠会館から大庫裏を避けて広間へと続く仮設の渡り廊下も設置されます。
 また、その工事の関係で大庫裏横の駐車場は駐車禁止になりますので、善導寺関係者、参拝の方にご報告いたします。
(H16.6.27記)
かまど跡が綺麗に埋められました 中蔵 解体

クレーンが入りました

中蔵 解体 終了
中庭より中蔵跡を望む 中蔵の礎石 大庫裏・広間部分
井戸(現役)


祈願式・中蔵など
 5月の終りから6月の始めにかけての状況です。

1◇善導寺が法要を執り行い、工事関係者が一同に参列する「安全祈願式」は工事の無事、
   大工さん達の安全の願い、毎月(月始め)にお勤めされることになりました。
2◇中蔵も屋根の野地板が見えてきました。内部の床などはもうすでに解体されています。
3◇東京の文化庁より調査官による視察が行われました。ゆっくりと時間をかけて、今後の進行予定や
   確認をされていました。
4◇5月下旬、大庫裏(現寺務所)解体の為の引越し先である、仮寺務所、仮受付所等の部屋を
   設置してくれました。
5◇大庫裏解体に伴い、大楠会館と広間をつなぐ仮設の渡り廊下を設置するために、樹木の移植や
   塀の解体を しました。
6◇かまどの跡が出てきた部分は、工事の進行上、搬入路として使用しなければなりません。
   いったん形が崩れないように丁寧に埋め戻しをされ、約7年後の復原まで姿を隠します。
7◇大庫裏全体を覆う大掛かりな「素屋根」の設置のため、別の場所でサンプルを作成して
   強度などを調べていました。
   仕事への確実さ丁寧さ、安全面への徹底ぶりが伝わってきます。
   (H16.6.10記)
1◇安全祈願法要(6月1日)
2◇中蔵・屋根解体
3◇文化庁・現場調査視察(6月7日〜8日)
4◇仮受付所(本堂内)・仮寺務所仮受付所(大楠会館1階)設置
5◇渡り廊下設置の為に、樹木の移植と塀の解体

6◇かまど跡 埋め戻し 7◇トラス仮組み


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