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国指定重要文化財 善導寺 大庫裏他六棟 保存修理工事



H20.1-2


●書院解体・大庫裏南側塀組立ほか  

 昨年までは暖冬が続きましたが、今年は雪は降らないものの、随分寒い日が続いています。
釜屋はほぼ完成し、書院の解体が進んでおります。 まもなく、広間、書院、役寮などの中心建物が全て解体され、何も無い広大な土地が現れるでしょう。
(H20.2.25記)


大書院
現在は瓦葺きだった書院は、もともと茅葺(かやぶき)の屋根でした。 梁に残っている痕跡をもとに、竹を代用し屋根の構造を確認しました。 茅葺を復原するのか、瓦のままにするのかは、目下検討中です。
建物が解体され、足場だけとなりました。
大庫裏南側の塀 ひかりつけ の真最中
石の形に合わせて、木材を立体的に加工する作業。 長い土台なので非常に大変


2月中旬、文化財工事に関する会計検査が行われ、厳しい検査にもかかわらず、事業や事務処理を適切に行っていることを認められました。 「偽」の文字で代表されるように不正などが続く昨今、大切な税金や募財を適切に使っていただいて、お寺としても大変ありがたいことと感謝しております。 残りの工事期間もどうぞよろしくお願いします。 合掌


日田 豆田町の町並み シンポジウム

 2月23日、大分県日田市豆田町で行われた「甍(いらか)シンポジウム」へ研修に行ってきました。 豆田町は元禄の時代から残る草野本家や薫長酒造など古い家が建ち並ぶ歴史を感じる町で、「伝統的建造物群保存地区」に指定されています。屋並みを大切にする町であり、今回「日田天領-甍-シンポジウム」が開かれ、文科省選定保存技術者で鬼師の小林章男氏などよる基調講演などが行われました。 善導寺からも職人さんや設計監理の方々が多数参加し、文化財を守り活用していく取り組みや、その難しさを感じました。


●釜屋組立・役寮対面所 発掘・書院解体ほか  

 1月後半から寒い日が続いています。 そんな中でも職人さんの手は休まるところがありません。
釜屋は3月の竣工に向けて、最終段階にきています。 役寮・対面所も解体され、2月に入って発掘も始まりました。
書院は屋根部分からどんどん解体されています。
(H20.2.6記)
1月10日 今年最初の安全祈願式 釜屋の腰板張り
釜屋の床板張り 大庫裏と同じ床になります
釜屋の屋根に… 古い瓦を1枚見つけました!
大庫裏南側の塀の基礎工事
この日は霧が深くて辺りは真っ白でした
土台の石が設置されました
役寮の屋根解体
書院の屋根解体 書院の屋根
役寮・対面所 解体完了 発掘が始まる
熊本県立小川工業高校の1年生が現場の見学に来ました


●修復の極地 勉強会 「山口ツアー」 開催!   1月19日(土)

 あけましておめでとうございます。 本年最初の修築ニュースは、現場の職人さんと一緒に研修に出かけたお話です。

 昨年11月末に「文化庁主催の特別公開」を善導寺で開催いたしましたが、その特別公開は全国5箇所で開催されているものです。 5箇所目となる会場は、山口県山口市の「龍福寺」。 曹洞宗のお寺で本堂の修理中です。  距離もそんなに遠くないことから、善導寺の職人さん、関係者と一緒に出かける計画を立てました。 
 前日夕方、見学コースとなる、お寺や文化財建造物の「勉強会」をしました。 当日の参加者が28名と大所帯になったため、急遽、観光バスを借りることになり、にぎやかな日帰り団体研修となりました。
 1月19日、9:00に善導寺を出発し、関門橋を渡り、下関市長府「功山寺」に到着。 千手観音をご本尊とする文化財の仏殿や三門を拝観(見学・視察)させてもらいました。
 12:00には下関唐戸市場にて新鮮なお寿司や魚をいただきました! おいしかったぁー! そして目指すは「龍福寺」。 車中、ちょっとした余興(?)なども楽しみながら、1時間ほどの移動を経て、山口市内に到着。
 龍福寺の特別公開では、槍鉋(やりがんな)や大鉋(だいがんな)の実演や体験、部材やパネルの展示、修理中の本堂の公開や説明をしていただきました。 善導寺の特別公開でお世話になった制作スタッフの方々にも出会うことができました。
 龍福寺を後に、同じ市内の「洞春寺」の山門や観音堂、「瑠璃光寺」の五重の塔などを拝観(見学・視察)し、16:30帰路に着きました。
 文化財に携わる職人さんだけあって、専門用語も飛び交い、建物をみる目線の先は、屋根のてっぺんから、軒先、組み木のようす、柱の加工、地面に至るまで、こと細かく眺めていました。 普通の観光では絶対に知ることのできないような建物の素晴らしさを教えていただきました。 文化財になるような建物には、当時のものすごい技術とこだわりがあるようです。 それも全て仏様を中心に、仏様を守るために、そして人々の信仰心をより深いものにするために、技術の面で懸命の努力をしてくれていることがうかがえました。 大変ありがたいことです。  善導寺を知る上でも、技術を磨く上でも、こういった研修は必要だなと思いました。
(H20.1.22記)


■行程  善導寺 → 下関長府「功山寺」 → 唐戸市場(昼食) → 山口市「龍福寺」(特別公開) → 山口市「洞春寺」 → 山口市「瑠璃光寺・五重の塔」 → 善導寺
よなべをして作った「ツアーの旗」 「善導寺 修復の極地 勉強会」 = 『極地会』
関門橋 長府 功山寺 山門
功山寺 仏殿 内部にも入らせてもらいました
千手観音様です
唐戸市場での昼食  にぎわってます 室内がいっぱいだったので、みんなで外で食べました
スペシャル海鮮丼  おいしぃ〜! ガイドさんです?!
山口 龍福寺 善導寺でお世話になった制作の方が自ら、
見学の受付をしてくれました
屋根の解体 いろいろ話を聞く
くまなく見る! やりがんな の体験
「体験者にしては上手だなぁ〜……」  写真の方は、実は善導寺の公開で実演していた職人さんなのです…。 おおがんな の体験
特別公開のポスター
洞春寺  観音堂 観音堂 内部
瑠璃光寺 五重の塔 とても立派です!
山口に五重の塔があることすら知りませんでした みんなで記念撮影

             

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