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国指定重要文化財 善導寺 大庫裏他六棟 保存修理工事



H20.6


久留米市主催 重要文化財 保存修理 現場公開
 
 『釜屋完成と水琴窟 公開』の報告
    

 6月15日(日)、「国指定重要文化財現場公開」が開催され、「釜屋」や発掘調査で出土した「水琴窟」が公開されました。
 今年3月に復原完成した「釜屋」では、大カマドに実際に火を入れ、お湯を沸かし、見学者にお茶がふるまわれ、「水琴窟」のコーナーでは、当日は雨天だったため、その雨の音でなかなか音が聞こえず残念でしたが、竹筒に耳をあて、そのかすかな水の音を聞くことができました。
 その他、昨年3月に復原完成した「大庫裏」では、工事映像の上映や、水琴窟の音を利用した環境音楽が流れていたりと雰囲気もよく、ゆったりとした時間が流れていました。
 雨天にもかかわらず200名を超す見学者が訪れ、カマドでの火焚きを見て懐かしんだり、そのカマドで沸かしたお茶を飲みながら、水琴窟の綺麗な音に耳を傾け、江戸時代の風流な世界を楽しんでいました。

 (H20.6.18記)


※「水琴窟」などは現在保存修理中の現場になっているため常時公開しておりません。 是非、見学したいという方は、事前に「善導寺」もしくは「(財)文化財建造物保存技術協会 善導寺事務所」までお尋ね下さい。 工事時期や善導寺の行事の都合で、ご覧いただけない時もございますので、あらかじめご了承下さい。
※今年度は秋頃(10月頃)に現場公開を予定しております。 カマドでの炊き出しや「水琴窟」の公開も予定しております。 決定や詳細は、善導寺HPや善導寺機関紙「聖光」、町区回覧板、一般の新聞やTVなどでお知らせする予定です。
善導寺の水琴窟イメージ図  画:柳孝夫
善導寺の水琴窟イメージ図 (断面)  画:柳孝夫
10:00 カマドに火が入れられました 「昔は法要の時に炊き出しに来てたなぁ・・・」と
懐かしむ檀家の皆さんも。
釜屋のこと、カマドのことなどを説明 寺男体験?! 熱い熱い!
こちらは水琴窟コーナー 雨で音がよく聞こえなかったので、
竹筒で音を聞きました
現在、「水琴窟」以外の建物は解体されていて、
何もない状態です
大庫裏内ではパネル展示も
大庫裏の解体から完成までの映像や、カマド作りの
作業の様子などを上映しました
水琴窟の水滴の音とシンセサイザーの音を
融合させた環境音楽作品もスタッフの手で作り、
雰囲気作りに一役買いました
大カマドで沸かしたお湯でいれたお茶をご接待。 「善導寺せんべい」もおいしかった!
大カマドと釜屋内部  版画:江見 歩


水琴窟
日本庭園の技法の一つ。
洞窟内に水滴を落としたとき発生する反響音を庭園内で楽しむもの。 一般に手水(ちようず)鉢の下の地中に甕(かめ)などを埋め込み、手水後の排水に音を生ませる形をとる。
江戸時代の庭師の考案によるものとされる。
水琴窟 発掘


 大本山善導寺では現在、国指定重要文化財 大庫裏他六棟 保存修理工事を行っております。平成15年から平成25年までの10年間にわたる工事で、現在5年が経過致しました。 本堂、経蔵の部分修理完成に続き、大庫裏・釜屋の全解体修理が終わり、250年前(江戸時代中期)の姿に復原され、この度、久留米市主催の保存修理現場見学会を開催することになりました。

 公開日には、釜屋の内部に復原された「かまど」に火を入れ、実際に使用する予定です。 また、書院の発掘で出土した、「水琴窟(すいきんくつ)」の公開も致します。この水琴窟も、実際に水を流しその雅な音を聞いて頂けるよう予定をしております。
 この機会に是非、文化財の素晴らしさに触れて頂きたいと思います。皆様お誘い合わせの上ご来場下さい。




地中に埋めた甕(かめ)の中に落ちた水滴の音が
甕の中で響き増幅され、地上まで聞こえます。
綺麗な音色です。
   公開は無事終了致しました!

  日 時 : 平成20年6月15日(日)
         10:00〜16:00
               

  場 所 : 大本山善導寺
                大庫裏・釜屋 ・ 書院付近(水琴窟)


        公開のポスターはコチラ

             


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