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                      国指定重要文化財 善導寺 大庫裏他六棟 保存修理工事



H22.1-3




●広間工事・茅搬入ほか

 広間の屋根部分がはぼ完成し、堂々たる本瓦葺きの屋根を見ることができます。 内部も床面や壁などの工事が進んでいます。
 先日、書院・役寮・対面所に葺かれる「茅(かや)」が搬入されました。 九州最大級の茅葺き屋根面積になるであろうその茅の量は、倉庫1棟まるまる使って、格納しています。 きちんと選別された非常にいい状態の茅のようで、葺き始めは4月からの予定です。
 一方、設計監理(文建協)の事務所では、夜中まで電気がついていて、大庫裏や釜屋の「保存図」の製作をしていました。  昼間は、現場への対応に追われてしまうので、どうしても夜中の作業になってしまうとのこと…。  大小さまざまな数の直線・曲線を1本1本丁寧に引き、途方もない時間をかけて完成に近づけていきます。
  身体をこわしたり、昼間に怪我をしないように気をつけて、頑張って下さい。
(H22.3.7記)
本瓦葺の大庫裏と広間が肩を並べる 棟が出来上がっていきます
大工さんが下地を作り→→ 瓦と銅版が張られて完成です
勅使玄関(表玄関)に鬼瓦が乗りました 堂々たる姿
下の瓦の曲線がすごい
広間内部 壁もよく乾燥してきました 構造的に弱い所は補強しています
広間と本堂をつなぐ渡り廊下の屋根も
綺麗に出来上がりました
渡り廊下の内部の壁塗り
熊本から茅が搬入されました 倉庫いっぱいになりました
役寮・対面所の組立てに入ります
足場が設置されました
作業場では古材の繕いや新材の加工が行われています
ひたすらに保存図を描く 墨で描かれた手書きの精密な図面が文化庁に保存される


●広間の壁工事・屋根工事
●役寮の礎石設置・たたき
●防災研修・防火訓練


 平成22年も早1ヶ月を終わろうとしています。
 今年は年末年始から随分寒い日が続いています。 そんな中でも、工事の職人さんたちは絶えながら一生懸命作業を進めてくれています。  現在は、職人さんの数も増え、広間の屋根工事・壁工事、役寮の礎石設置・たたき、作業倉庫では、柱の繕いなどが同時に行われています。
 また、1月26日は「文化財防火デー」でしたので、善導寺の修理現場でも、防災講習を計画し、仕事の手を一旦休めて、消防署の方から「講習や訓練」をうけました。 約2時間の講習の中で、一般家庭に義務付けられた「火災報知器」の大切さ、「AED」の用途や使い方、人工呼吸や胸骨圧迫などの「心肺蘇生法」を学び、消火器訓練もしました。  特に最近、公の場で見かけるようになった「AED」というもの。 名前は知っていても、使えなくては意味がありません。 今回、これが電気ショックを与えるものだということや、どのような時に使い、どのような時には使えないということも理解することができました。 また、使い方を知っていても、近くに「AED」が無いと意味がありません。 善導寺にも「AED」の設置は必要なのではないかと思いました。
 現在善導寺は大切な文化財の修理をしています。 修理完了後までに、防災設備を規定どおりに設置しなければいけません。 でも、工事中、火事などに遭ったらどうするのか?ということも考えられます。 あと3年続くこの工事。 年内には茅葺屋根も出来上がります。 もちろん竣工までの防火対策を計画しております。 火の始末などに充分気をつけて、大切に守っていきたいと思います。 
(H22.1.27記)

役寮の礎石を設置(準備) 役寮の礎石を設置
礎石のまわりをタタキで埋めます 渡り廊下の壁工事
寒くて壁が凍ったりしないように、ヒーターを使って暖めています。
ビニールの途中に小さな穴が開いていて、そこから熱風が出ています
広間内部 床の工事 霜がおり、落ち葉も真っ白
壁塗り 返し塗り
壁・乾燥中 昨年12月から現場の事務所に猫が現れるようになりました。  休憩中の職人さん達のアイドルになっています。  人なつこく、とても癒されています。
一方、屋根の上では、瓦職人さんが、棟の作業をすすめています
勅使玄関(表玄関門)の野地板→瓦葺き   重厚な感じになりました
防災講習 火災報知器のチラシ
心肺蘇生法の講習 職人さんも体験をしました
消火器の訓練も

             


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