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                      国指定重要文化財 善導寺 大庫裏他六棟 保存修理工事



H22.4-5




●広間内部工事 ・ 書院茅葺 葺きはじめ

 朝晩はまだ寒いですが、日中は非常に暑い日が続いています。 境内の新緑も眩しいです。
 広間は7月の完成に向けて、着々と内部工事が進んでいます。 天井や床が張られ、周りの塀なども出来つつあります。
 注目するのは、書院の茅葺(かやぶき)です。 大きな竹で組まれた立派な下地が出来ましたので、いよいよ茅が屋根の上にあがり、葺き始められました。 丸い束が4層に積み上げられますので、厚いところで50〜60センチくらいになるようです。 雨水を自然に流すように考え、立体的に複雑な組み方をしています。
 なかなか見ることのできない茅葺きなので、一般の方にも是非見ていただこうと、久留米市が一般公開を実施してくれます。
 お誘い合わせの上、お越し下さい。
(H22.5.23記)

国指定重要文化財 善導寺 一般公開事業 (主催:久留米市)

「茅葺 大公開」

平成22年6月19日(土)
午前10時〜午後4時まで


茅葺き作業中の見学を中心に、パネル展示やビデオ上映、
大型カマドへの火入れなども併せて行う予定です。



広間内部の天井 天井を支えるのも大変…
だんだん形になってきています 本堂へ続く渡り廊下も床が張られる
広間の床張り 大庫裏と同じように和釘が使われています
書院の屋根 下地が出来ました
複雑な形の屋根になります いよいよ茅が屋根の上に
クレーンで運び上げ どんどん積み上げられていきます
軒の方から徐々に積み上げられていきます
2層目を葺く 角の部分が大変
軒先は叩いてそろえる 寝る体勢で軒先をそろえています


●広間工事 ・ 役寮棟上 ・ 書院茅葺下地


 桜の季節も終わり、新年度になりました。 これから、いろんな業種の方々が大勢、作業に携わり、それぞれの建物が同時進行で組みあがっていきます。
 広間工事は、内部の壁塗り、床張り、南側の塀の基礎工事など着々と進んでおります。
 明治初期に隣町の専稱寺に移築された建物の役寮東半部は、移動と補修を終え、組立てが始まりました。
 4月9日、専稱寺ご住職さま、総代さまをご来賓に、工事関係者と共に 「役寮の上棟式と工事安全祈願式」 を併せて執り行いました。 導師を勤めた当山執事長は 「浄土宗には 『共生(ともいき)』 という言葉があります。 現代に共に生きる人々、動物、植物、自然との「ヨコのつながり」も大切ですが、過去から現在、そして未来へ、先祖代々・子々孫々とつながっていく「タテのつながり」も大切です。 こういった文化財の工事は、過去に作られたものを、未来へとつないでいきます。 当に「タテのつながり」です。」と挨拶されました。 また、法要後に設計監理者から説明を受けた専稱寺さまは、「この柱は確かにうちのお寺にあったものですね。 補修され綺麗になりました。 懐かしさもあり、少し寂しい気持ちもありますが、文化財として大切にしてもらいたいです」と話されました。 
 一方、書院の屋根部分の工事では、縁廊下の上には下屋が取り付けられました。 そして、大量の竹が搬入され、茅葺の下地が組み始められました。 茅葺き開始ももうすぐです。

(H22.4.21記)
広間(玄関)から渡り廊下の部分 足場も外され、姿が見えてきました
広間南部分・塀の基礎を据える 広間内部も着々と
役寮(東半部)
梁や棟が組みあがっていきます
棟が上がりました
4月9日 役寮上棟式・工事安全祈願式 (久留米市北野町 専稱寺さまと共に)
組みあがった役寮の説明を受ける専稱寺ご住職と総代さま
広間の屋根に素屋根がかかります 下屋を取り付ける
大量の竹が搬入された 屋根の工事に入ります
茅葺の下地を作っています 大きく長い竹を縄で縛ります
※オマケ※
住み着いた猫も元気です!
作業時間は現場のまわりを視察し、休憩時間は職人さんを癒しています。
今日はカメラのマイクとじゃれました!

             


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