0120-123-456


                      国指定重要文化財 善導寺 大庫裏他六棟 保存修理工事



H22.8-9



●工事着々と!
  10月30日〜31日の特別公開イベントの準備も着々と!


 残暑が長引きましたが、お彼岸の雨から、随分涼しくなり、秋の空になりました。
 青空をバックに輝く茅葺屋根がキレイです!

 現在、広間の外まわり、避雷針の埋設工事、書院の内部工事が着々と進んでいます。

 10月30日から31日に行われる「文化庁委託 特別公開」の準備も、内容が固まり、ポスターやチラシができ、パネルや模型などの制作も進んでいます。 今回のような大規模なイベントは今回が最後です。 文化財工事をはじめ、善導寺の宝物などの公開、講演会やコンサートもあり、賑やかになりそうです。 スタッフ一同、力を入れて制作にあたっていますので、是非、皆様お誘い合わせの上、ご来場下さい!
特別公開・チラシ
特別公開・詳細内容・スケジュール


(H22.9.28記)

青空に映える茅葺屋根 大書院南西側  茅の厚みがすごい
役寮・対面所の入母屋 本堂の東下屋の屋根も修理されました
大庫裏に役寮東半部が取り付きました 大書院内部のようす
三祖堂(安産祈願所)の修理に入りました。
完成は来年秋の予定。
完成した広間は仮の三祖堂になりました。
今月はここで工事安全祈願式を行いました。


●「広間」完成 ・ 表玄関門(彩色・彫刻)」 ・ 「安産祈願所(仮三祖堂)」
  「書院」茅葺完成 ・ その他 進捗状況


 ひたすら猛暑が続く今年の残暑。 お寺は、お盆参りも夏の行事も無事に終わり、来月のお彼岸まで、一息つける時期になりました。 この夏の文化財工事の進捗状況を一気にご報告します。

■お知らせ
 10月30日(土)〜31日(日)、文化庁委託の「特別大公開」の開催が決定いたしました。 工事期間中の2日間にわたる大公開はこれで最後になる予定です。 作業実演や展示はもちろん、講演会や琴の演奏会など、今までにない盛りだくさんの企画を考えており、近々、ポスターやチラシで宣伝をする予定です。 ぜひ、お誘い合わせの上、足をお運び下さい。

(H22.8.29記)

●「広間」完成

 8月、広間の内部工事は、障子やふすまなどの建具が入り完成しました。 竣工写真を撮り終え、エアコンなどの機器が入り、使用できるようになりました。 

広間に建具が入りました 内玄関の間から表玄関の間まで見渡す
内部の竣工写真を撮っています 広間の廊下
本堂から広間へ続く渡り廊下 渡り廊下の南側の窓は「無双窓(むそうまど)」に
なっていて、スライドさせると明かりが入る
(写真左が閉・右が開)
釘隠し 渡り廊下には厠(かわや)が復原されました。
使い勝手を考えて現代式に。

●三祖堂大修理始まる・安産祈願は広間へ

 安産祈願所である三祖堂は明治初期の建立で150年が経っています。 老朽化激しく、一刻も早い改修が望まれており、この度、計画が整い大修理をする運びとなりました。 このお堂は文化財の建物ではありませんが、国指定重要文化財の仏像2体をお守りするお堂として、文化財的な方針で修理をいたします。
 8月24日、仏具店の協力により、三祖堂の佛具などが、塗り直しの為運び出されました。 そして安産祈願所の機能を、完成した広間に移しました。 安産祈願やお礼参りは、しばらくはこの広間で行います。 参詣者の皆様には、ご不便をおかけしますが何卒ご理解、ご協力をお願い申し上げます。

■瓦奉納の御願い■
 また、安産祈願所でもある三祖堂の「瓦奉納」を御願いしております。 将来を担うお子様の誕生と健やかな成長を願うお寺です。 どなた様も、この機会に是非ご縁を結んでいただきたいと思います。 1枚5000円から。 記念品付き。  瓦には、奉納者のご住所の一部と、お名前を記入し、実際に三祖堂の屋根瓦として使用させていただきます。


広間に祭壇を設置して聖光上人像を安置し開眼
(8月22日)
安産祈願の受付も整いました
安産祈願・お礼参りの方は「本堂」よりおあがり下さい。

団体参拝の方も、仮玄関が撤去されましたので、
  しばらくは本堂よりおあがり下さい。

三祖堂では佛具の運び出しが(8月24日)

●「表玄関」完成


 表玄関(勅使玄関)には、琵琶板の彩色のほか、兎毛通(うのけどおし)には龍の彫刻が、桁鼻隠し(けたばなかくし)には虎の彫刻が取り付き、建物が出来上がった250年前(江戸時代中期)当時の豪華な荘厳が、見事に復原されました。 広間の外部や塀などは年内まで工事が行われますので、現在は傍まで行って見れないのが残念ですが、境内参道あたりからその姿を見ることができます。


これまでの表玄関 (平成12年撮影) 広間の内部が通れるようになったので、
仮通路が撤去されました。
表玄関脇には朱漆の壁がお出迎え
真っ赤です!
以前の龍の彫刻。
ほとんど形がわからないくらい風化していたものを、
図面におこして、それをもとに新調しました
龍の製作過程 虎:以前のもの(上)と新調(下)
境内からの現在の眺め
表玄関門と玄関が見えるようになりました
周辺はまだ工事中ですが、仮通路が撤去されたので
玄関全体が見渡せるようになりました
龍の彫刻と琵琶板の彩色 龍の顔
玉眼が入っているのは珍しい
虎の彫刻(左側) 虎の彫刻(右側)

●茅葺屋根完成


 一方、書院・役寮・対面所の茅葺も8月末に完成をし、足場が取り外されました。 棟ができ重厚になり、均一に整った屋根面は金色に輝いております。 (しばらくすると雨の影響で色が落ち着いてきますので、近いうちにその輝きを見学に来られると良いと思います)。 撮影の為にちょっと屋根にあがると、ものすごい汗をかきます。 茅葺職人のみなさんは1日中屋根面で作業しています。 こまめに休憩をとりながら、善導寺の為に一生懸命屋根を仕上げてくれました。 本当に頭が下がります。


茅葺の面が整っていき、足場も外されていく 平らに整えるためには短い茅を使う
対面所の入母屋棟が完成 足場が全て外され、輝く屋根面がお目見え
暑い中頑張ってくれている茅葺職人さんたち 役寮東半部の工事も進む
これで「中蔵」以外の骨格が整いました

●第7回 そうめん流し大会  (22年8月6日)

 8月6日、現場の職人さんたちを中心に、夏の風物詩として、恒例の「そうめん流し」を開催しました。 工事が始まって最初の夏から毎年開催しているので、今年で7回目を数えます。 友人知人、近くの保育園、小学生も集まり、総勢約60名の大イベントとなりました。 開催直後、夕立に見舞われましたが、じきに止み、復原された大カマドでゆがいた素麺は、とても美味しくいただくことができました。

子ども達がたくさん 流れてくる素麺なんて面白すぎる!
お惣菜もたくさん用意してくれました 今年もたくさんの方が来てくれました!

●その他


 工事事務所周辺に、毎年スイカが出来ます。 植えたわけでも、育てているわけでもありませんが、なぜか毎年芽が出ます。
今年は、6月に戴いたアジサイの植木鉢からツル伸びてきて、ちっちゃなかわいらしいスイカが出来ていてビックリ! 観察してみると、少しずつ少しずつ大きくなっています。

アジサイの植木鉢からツルが伸びてきた… ほら、ちっこいスイカ!
お盆参りの時に檀家さんから「タマ監督は元気?」と随分聞かれました。
新聞に載った影響はスゴイ! かなりの有名人(猫)です!
お盆のお休みの時は、職人さんたちが来ないので寂しいようでした。

そして、さすがにこの夏の暑さには、まいっているようで、監督業のパトロールはサボり気味。
日陰の冷たい所で寝そべっています。

             



修築TOPへ

Daihonzan-Zendoji Official Site