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                      国指定重要文化財 善導寺 大庫裏他六棟 保存修理工事



H24.8-12



●工事の進捗状況 (H24年11月〜12月)

 10年続いた文化財保存修理工事も、今月12月で完了します。
内部の工事はほぼ終わり、使いやすいように段差を解消したり、階段をつけたり、細かな最終作業をしています。 建物の工事が終わって忙しくなったのが、境内整備。 書院北側のお庭などもだんだんと完成が近づいています。

 11月26日に防災設備の点検を行いました。 境内中に張り巡らされた防火用水のパイプ、その先端には自動放水銃が10数個設置されています。 一斉放水を行い、その威力や性能を確認しました。
 平成25年1月26日は「文化財防火デー」。 今年の防災訓練は全国から善導寺が選ばれ、文化庁長官、消防庁長官もいらして、大々的に行います。 消火訓練ほか、久留米市消防局からたくさんの消防車やポンプ車も来て、一斉に放水をします。 お檀家様、近隣の皆様にもお手伝いをお願いすることになるかと思います。 少しでも多くの方々で、この善導寺と善導寺の文化財を守っていきましょう! よろしくお願いします。

 一方、境内南の「無料休憩所」と呼ばれる建物は、法要時の受付や、行事イベントなどでは炊き出しなども行う場所です。 このたび老朽化の為に解体し、新築することになりました。 参拝者が気軽に寄れるように屋根付きの休憩スペースを多くとり、お手洗いを新設、受付スペースも業務がしやすいように整備します。 炊き出しは、年に数回のみで、ガスコンロなどを持ち込みしていることから、常設の炊き出し設備は置かないようにし、お手洗いもなるべく動力(電気)を使わないように、自然換気のできる建物の形状にしています。 来年4月の大遠忌法要までに完成します。
(H24.12.10)

本堂東側・書院南側の庭 植木はせずに、砂利を敷きました


書院北側の庭 造園が始まりました
阿弥陀三尊を模した岩も置かれました 白い石で水をあらわします
お寺として意味のあるお庭になっています 発掘された水琴窟も整備されました


大庫裏の自動放水銃(固定式) こちらは水圧で左右に首が振ります
広間をカバーする放水銃 表玄関の庭に2機の放水銃があります
境内全域に高水圧で水を送る巨大ポンプ 文化財の屋根
放水されると全てをカバーします 水しぶきで前が見えなくなります
本堂と三祖堂の自動放水銃 三祖堂は前からと後ろから放水しました
平成25年1月26日の「文化財防火デー」は、たくさんの消防車やポンプ車が来ます


毎月の工事安全祈願式も終わりを迎えます 境内南の休憩所の解体が始まる


●工事の進捗状況 (H24年9月〜10月)

 11月に入りほとんどの工事が終了しました。 今は、中蔵の周辺、池周りのサッシ、電気工事、表玄関の壁塗り、造園、境内整備など、最終段階に入っております。
 文化財工事は終わりますが、これからは、来年4月の大遠忌法要に向けての、整備や工事がはじまります。
(H24.11.5記)


中庭の造園 防火放水ポンプ室
本堂西側倉庫群が10年間の仕事を終え解体されました
文化財の設計事務所と工事の職人さんの事務所も解体されました。
あわせて、ノラ猫「玉監督」の家『タマホーム』もお引越ししました。
書院北側は広大な土地となり、これから造園が始まります


●文化財一般公開 と 音楽コンサート (10月27日)

 10月27日(土)、久留米市主催のアウトリーチ事業「オータムコンサートin善導寺」が開催されました。 併せて、工事期間中の最後の工事現場一般公開も行われました。
 畳や建具の入った書院や役寮を見学され、お座敷の広さと豪華さに驚いていました。
 コンサートでは、善導寺ことクラブの生徒さんや先生方、久留米出身のシンガーソングライター 野田かつひこさんのギター弾き語り、東京から25絃箏奏者「心花(ここhな」さんの演奏で盛り上がりました。
 最後の公開ということもあり、10年間連続で公開に来てくれている常連様をはじめ、たくさんの方々が来場されました。
(H24.11.5記)

受付に玉監督 少し雨が降ってきました
心花のお二人も玉監督のファンです
表玄関 小書院
お内佛 水琴窟
役寮・上段の間 対面所では工事の記録をスクリーン上映
善導寺ことクラブの演奏会 野田かつひこさんの弾き語り
心花の演奏

●工事の進捗状況 (H24年7月〜8月)

 書院・役寮は障子桟が入り、京都から職人さんがいらして障子紙を張っていました。 書院の障子は、なんと160枚以上。 ふすまは80枚以上あるようです。 風の無い部屋で汗をかきながら、一生懸命張っていただきました。
 そして8月末には畳も入り、お座敷らしく立派になりました。

 本堂から新庫裏につながる仮設の渡り廊下は、本堂の修理が完了し書院を解体する前、平成18年に設置され、6年間使用してきました。 書院の通路完成に伴い8月下旬、解体されました。 この場所は大書院の北側にあたり、水琴窟などがある場所で、これからお庭の造園に入ります。

 本堂の裏には、大きなプールが設置されています。 これは茅葺屋根を含む善導寺建物全体をカバーする「防火放水銃」に水を流すための水槽です。 この上に巨大なポンプが設置され建物で覆います。

 平成24年8月5日、恒例の「そうめん流し大会」。今年で9回目を数えます。 思い起こせば、工事が始まった平成16年に第一回目を開催し、カマドが復原完成した時からは、文化財のカマドを使って、麺をゆがきました。 職人さんと一緒に「そうめん流し」をするのは、今回で最後になりました。

 本年末で文化財の工事期間は終わりです。 10月27日(土)には「完成直前の一般公開」を計画しています。 音楽コンサートも予定されていますので、是非お越し下さい。
(H24.9.2記)

書院に障子の桟が入りました
京都の職人さんによる障子張り ピンと張った障子が完成
ふすまや板戸もはいりました 床の間は貼り壁仕様に復原
畳が入り、一気にお座敷らしくなりました


6年間使用した書院裏の仮設の通路が解体され、茅葺屋根と建物の全貌が現れました


本堂の裏には、深くて大きなプールが出現


第9回目となる「そうめん流し大会」
文化財のカマドも大活躍です。 でも猛暑で暑い、熱い……
薬味や惣菜も寄付していただきました 善導寺保育園の園児のたくさん来てくれました
工事期間最後の開催は、たくさんの人が入れ替わり立ち代り、一番賑やかになりました

             



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