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国指定重要文化財 善導寺 大庫裏他六棟 保存修理工事



H19.6


★ からむし特集

 現在、善導寺の修築工事関係者の間では、「からむし」が大変ブーム(?)になっています。
 では、その「からむし」って何? なぜブーム(?)に?  ……お答えしましょう!
                                        (H19.6.30記)

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●釜屋 基礎工事

 カマド周辺の石が取り除かれ、発掘調査をし、見事に元に戻すことができました!
 作業はどんどん進み、基礎のコンクリートが流し込まれ、カマドの部分にはしっかりと’くぼみ’が設けられています。
(H19.6.30記)
石垣を取り外した また元に戻すので綺麗に並べ、
1つ1つを丁寧に掃除して保管。
カマドの石も取り外された そして発掘作業
発掘後、見事に復原された石垣
砂利が入り基礎工事開始 コンクリートの基礎
くぼんでいる部分にカマドが設置される


●広間・書院・役寮・対面所 解体

 こちらは、壁のはぎ落としが終りわり、竹木舞(たけこまい)の解体へと移りました。 この木舞にも大切な情報がつまっている可能性があるので、1本1本丁寧に外していきます。 このような丁寧な作業の中から、上記特集を組んだ「からむし」のことも見つかったわけです。
(H19.6.30記)

壁を1枚1枚丁寧にはぎ落とす(書院部分) 壁の下地(竹木舞)だけになった(小書院)
役寮(お内仏)部分
風が通り抜ける部屋になった……
竹木舞も解体され、小屋組みだけとなった
天井の部材
昔の改修の釘の跡なども細かく調べる
部材に書かれた「墨書(ぼくしょ)」を見つけた



←書院の長押(なげし)から、刃渡り60センチくらいの「兼友」と銘の入った刀を発見しました。 警察に届けを出したり、鑑定の方に来てもらったりしました。 これから、県庁などに行って登録したり、文化的・美術的価値があれば、専門家に研いでもらい、宝物として保存することになろうかと思います。 ちょっとした発見物でも、管理するのはなかなか大変なようです…。

←本年3月に完成した大庫裏です。 南側からの全体像を撮影できましたので載せてみました。


●北野町 専称寺 庫裏落慶法要 (H19.6.3)

 善導寺より北に約2キロほど離れた久留米市北野町にある専称寺で、庫裏の落慶法要が厳修されました。 
 今回新築された庫裏の部分にあった建物は、善導寺の第二次平成大修築事業の中で、両寺(善導寺・専称寺)に残る古文書などから、役寮の一部分が明治5年に専称寺に移築され、130年以上たった今でも現存し使用されていることがわかり、国、県、市、寺院、檀信徒などの協議ののち、再移築をすることとなった建物です。

 昨年8月に当時の小屋組みなどを解体・調査、10月よりこの代替建物の新築工事にとりかかりました。今年2月に上棟式を迎え、5月に完成しました。 
 落慶法要の中で専称寺の山本善龍住職は、「奇跡的に残っていた古文書、そして守ってきた以前の専称寺の庫裏。全てのご縁がきっかけとなって、立派な建物ができました。ありがとうございます。お檀家のご先祖様が代々受け継いできたお寺です。これからもしっかり守っていきましょう」と謝辞を述べられました。
(H19.6.30記)

新築の庫裏 玄関部分
落慶法要のようす お檀家をはじめ設計者、施工者も法要に参列

             

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