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                      国指定重要文化財 善導寺 大庫裏他六棟 保存修理工事



H21.8-




●建具の作業所へ確認検査 と 熊本城本丸御殿視察

 広間や書院に使う建具の材料が揃ったということで、工務店、設計管理、お寺の計4名が、熊本の平野木工さんに材料確認に行きました。 使われる部分にふさわしい材料であるかを中心に、細かく検査しました。 
 この平野木工さんは、本堂、大庫裏をはじめ、今までの善導寺の建物の建具も修理、新調していただいてる業者でもあり、また、昨年復元完成した熊本城本丸御殿の建具製作に携わっていた関係で、熊本城にも寄ってみました。
 建具の細かい部分の仕上げを見たり、その他、宇土櫓、飯田丸五階櫓なども視察。
 視察とは関係ありませんが、本丸御殿内でいただいた「本丸御膳」は、当寺の食事を研究して作られており、非常に美味しかったです。 もちろん先日のイベントの際、善導寺の大カマドで炊いた「けんちん汁」も同じくらい絶品でしたよ〜!!!
 (H21.10.22記)


熊本 平野木工さんの作業所 建具になる材料を乾燥中
木目などの状態を見て、書院の建具になるのか、
広間の建具になるのかなど選択される
熊本城
本丸御殿へ入る 広いお座敷
奥に「昭君の間」 「昭君の間」 豪華です!
これは平野木工さんにあった欄間の見本→→ 同じものが本丸御殿のお座敷に!
本丸御殿の御台所
平日にもかかわらず見学者がたくさん
飯田丸にも行った
本丸御殿の台所の上部には食事処が… 本丸御膳をいただく


●「保存修理現場公開」 ・ 善導寺「鎮西セミナー」 開催報告  (H21.10.17-18)

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カンナがけ体験 (公開事業より)

●広間の屋根工事 着々と

 8月の間は主に作業小屋での、繕いや、広間の組立ての準備、更に、中庭のひょうたん池の基礎作りなどが行われていました。
 9月に入ると、広間の屋根面の作業に入りました。  軒の部分は、本瓦が葺かれると大きな加重がかかります。 それを支えるのが「ハネ木」の役目です。 何本も組み込まれ、テコの原理で軒をハネ上げています。 台風などで軒下からあおられた場合、上方向には自由に動き、また上からの重みには、それ以上沈まないように鳥居の型をした部材で安定させています。 みごとな知恵です。 
 来月あたりから、瓦職人も現場に入り、本瓦が葺かれることになっています。 この本瓦の一部(約1300枚)は、皆様からご寄付いただいた「奉納瓦」が使用されます。
 (H21.9.17記)

ブルーシート部分が広間
白シート部分が書院
広間の西面
この軒をハネ木で支えます 左下から右上に延びる丸太が「ハネ木
※ブルーシートの為、写真が青いです…
この鳥居型でハネ木を支えます


●瓦奉納 筆入れ作業終わる  10月にも瓦葺き作業が開始 

 800年大遠忌事業の一環として続けていた「瓦奉納」。 文化財建物の屋根に葺く「瓦」の奉納が1300枚を超え、職員総出で、奉納者の名前を書き込みました。

 10月より実際に、広間部分に瓦を葺く作業にとりかかるため、「瓦奉納」は一旦、平成21年9月末日で締め切らせて頂きます。 たくさんのご奉納に心より感謝申し上げます。 ありがとうございました。

(H21.9.17記)

1枚1枚丁寧に住所と名前を書き込んだ 倉庫に並べられた1300枚の平瓦
10月の瓦葺きを待つ


●恒例の「そうめん流し」 今年で6回目!

 先月の 『広間・書院 上棟式』 以降、文化財工事は古材の繕いなどが着々と進んでいます。


 8月21日、交流を深める為に工事関係者を中心に始まった 「そうめん流し」 が行われました。
 文化財工事着工の年から開催が始まり、今年で6回目。
 お寺の裏の竹林から「樋」を調達し、復原された釜屋の大カマドで素麺を湯がきます。
 友人・知人・近所の子ども達、総勢50名ほどが集結。 残暑厳しい折、楽しい暑気払いができました。
 (H21.8.22記)

広間・書院の屋根には シートが被せられています


そうめん流しのチラシ 流れてくる素麺を一生懸命すくって食べます
大カマドで湯がく素麺は ひとあじ違います
薬味や おかず は参加者や近所の居酒屋さんからの差し入れ
子ども達も必死です 子ども達の為に作った「ビー玉コースター」も披露
みんなで記念写真! 楽しい雰囲気がおわかりいただけるでしょう!!
次回、このカマドの火入れは、10月17日(土)、文化財公開と鎮西セミナー同時開催の
イベントで、けんちん汁をこしらえて、ふるまう予定です。 是非、お越し下さい。

             


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